障害者(障がい者)・学習障害・自閉症・発達障害・知的障害など、本人と介護者の今日と未来を考える障害者スポーツ推進事業

About

ペガーボールとは

ペガーボールの紹介

Introduction
ペガーボールの起源と特徴

ペガーボールは、スペイン語で「くっつく」という意味のスポーツであり、特殊なポンチョを着た「ペガーマン(オニ役)」に向けてふわふわの玉を投げて当て、玉をくっつける競技です。

「鬼ごっこ」と「玉入れ」を組み合わせた簡単なルールで展開され、制限時間内にできるだけ多くの玉をペガーマンにくっつけることを目指します。ペガーボールは、元々は福岡県で障がい者クラスの体育の補助運動具として開発され、聴覚障がい児や知的障がい児の運動意欲を高めるための試行錯誤の末に生まれました。

そして、子どもたちの障がい者理解にも役立てるため、ペガーボール協会が設立されました。また、遊びながら自然に基本運動が取り入れられるため、未就学児や幼稚園児の基礎体力向上にも貢献しています。

ペガーボールの人気と効果

ペガーボールは、イベントや学校行事などで子どもたちに大人気の競技となっています。投げた玉がなかなか網に入らない玉入れと違い、ペガーボールは比較的簡単に玉をくっつけられるので、小さな達成感を味わえることも人気の一つと言えるでしょう。

子供たちは玉をたくさん付けようと、待ち伏せしたり、追いかけたり、仲間と協力したりと、自然と様々な作戦を立てます。チーム戦では各チームとも、それぞれ担当を決め協力して対戦しています。

この競技はコミュニケーションや連携を学ぶのに最適であり、特別支援学校などでも注目されています。発達障害児のスポーツ指導から生まれたペガーボールは、健常児から高齢者まで、幅広い年齢層に笑顔をもたらすスポーツとして受け入れられています。

ペガーボールの魅力と応用性

ペガーボールは、通常の鬼ごっこよりも高い運動量を示すことが実証されており、シンプルなルールであるため応用性が無限大です。なので、さまざまなメニューに活用することができます。

さらに、子供たちのコミュニケーション能力や協力意識の向上に役立ち、未就学児や幼稚園児の基礎体力向上にも貢献するペガーボールは、柔らかい素材の玉を使用しており、安全性が保たれているため、子供たちが安心して楽しむことができます。

また、その独特な競技ルールと楽しさから、子供たちの心を捉えて離さないスポーツとして、健康増進施設や教育機関でも積極的に活用されています。ペガーボールは、子供たちが夢中になれる要素を多く持ち、健全な成長と社会性の向上を助ける貴重な存在と言えるでしょう。

ペガーボールの基本ルール

Rule
① 順番を決める

ペガーボールは1チーム5人制です。まずは先攻と後攻を決定する。

② ボールを持つ

先攻チームの5人はコートに入り、各々両手にボールを1個ずつ持つ。

③ 鬼役が入る

後攻チームからは鬼役1名がコートに入り、5人は鬼役から2m離れる。

④ ボールを当てる

審判の合図で開始し、20~30秒間鬼役を追いかけてボールを当てる。

⑤ チーム交代する

先攻と後攻を入れ替えて、3回戦(自由)を行い、合計点を競う。

注意事項

・鬼役のことをペガーマンまたはペガーちゃんと呼びます。
・玉は投げるか直接くっつけてもOKです。
・ただし複数の玉をわしづかみに持ってペガーマンにくっつけてはいけません。
・ペガーマンは逃げる際、腕を水平に伸ばし、飛行機のような体制で軽く走ることを心掛けてください。
・ペガーマンは走っている最中、玉を手ではじいたり、足で玉をけってはいけません。
・ペガーマンの頭部にボールを投げるとイエローカード。1点の減点となります。
※ 乱暴な行為などはレッドカードとなり5点の減点となります。

日本ペガーボール協会公式
ルール解説動画

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